世界的ベストセラー『21世紀の資本』
『21世紀の資本』は、過去18世紀まで遡って膨大なデータを分析することで、経済格差の拡大を証明した本で、トマ・ピケティという経済学者によって書かれました。
映画化もされましたね。1冊5000円を超しすごく難解な本にもかかわらず、約300万部を売り上げました。
詳しくご紹介すると、それこそ膨大な文字数になってしまいますので、「お金は人の5倍働く」ことについて超簡単にざっくりと見ていこうと思います。
お金は人の5倍働く
だいぶ端折ってざっくり説明すると、過去18世紀まで遡った事実に基づいた膨大なデータを分析した結果、
資本収益率は年5%、それに対し経済成長率は年1~2%程度しかなかったというもので、
「お金は人の5倍働く」
というものです。
資本収益率「r」で示し、
経済成長率は「g」で示しています。
それが有名な「r>g」という不等式で表しているということですね。
労働によって得られるお金より、資産から得られるお金の方が成長が早い
ということです。
これが意味することは、
資産を持っている人はより裕福になり、労働のみの人はいつまでも裕福になれない
というわけです。
資本主義の中では、何かしらの対策をしないとどんどん経済格差が広がっていくとトマ・ピケティ氏は語っています。
すでにある程度の資産を運用している「r」側の人は大丈夫かもしれませんが、「g」側の人は対策を考えた方がいいかもしれません。
お金は人の5倍働くということですから、単純に考えてお金に働いてもらった方がいいということですね。
人的資本の記事でも書きましたが、働いてもらうお金が無い人はスキルや能力といった「人的資本」を高めることが必要です。
人的資本をキャッシュ化すれば収入が上がるので、貯蓄や資産運用に回せるお金も増えます。
- 知識
- スキル
- 能力
- 人脈
- 人望
- etc
こういったお持ちの資産を高めて、キャリアアップや副業等に取り組んで収入アップを図るのはとても大事なことです。
独立して人的レバレッジを効かせればさらに資産を蓄積できるかもしれません。
まとめ
「お金は人の5倍働く」
超簡単にざっくりお伝えしましたが、これは膨大な事実に基づいたデータから導き出された数字です。
トマ・ピケティ氏は資本主義の弱みも指摘しながら、「世界的に富裕層に対して富裕税を累進課税で課す対策を」と語っていますが、現実的に厳しいので、いかに個人レベルで対策をしていくか、が鍵になりそうです。
ゼロから資産を形成し、ある程度まとまった資産は運用しながら守っていくことで、様々なリスク回避ができると同時に次の世代に継承していくこともできます。
いずれにせよ、お金を働かせるということは、豊かで安心な人生を送るために必須と言えるでしょう。
映画化もされていますので、興味がある方は映画をご覧になってみてください。
参考になれば幸いです。
それでは。
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