FIREを実現する為の4つのルート

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FIRE(Financial Independence Retire Early)という言葉も最近では一般的になってきました。

よく耳にする言葉ですが、FIREとは『経済的に自立して早期リタイアする』という意味ですね。この「自立」の単語の意味が曖昧だったりするので、FIREに対して様々な考え方があるようです。

似たような言葉で『経済的自由』がりますが、経済的自由とは、利息生活のことで年間支出を運用収益が上回ることを指します。つまり、仕事をしなくても利息だけで生活が出来る状態ということですね。

経済的に自立もしくは自由になって早期リタイアすることは、誰もが憧れることかもしれません。FIREを目指して日々奮闘している方も多くいらっしゃいます。

ではなぜここまでFIREという言葉が浸透してきたのでしょうか?

FIREの背景

今の世の中で人が生きていくためには、少なからずお金が必要です。そのお金を得るために仕事をして、対価として給料をもらっていますよね。

FIREの背景として一つ言えることは、「ストレスからの解放」があると思います。

ストレスは人は皆抱えたくはありません。ですが、人生スパンの中で大きな割合を占める仕事が大きなストレスであると考えられます。

20代から仕事を始めて60代でリタイアとなると、人生の大半を仕事に費やし、もし仮にその仕事がストレスだとすれば、人生の大半をストレスと感じているわけです。

そのストレスから解放されるためには、経済的に自立・自由になり、早期にリタイアする必要があります。これが実現すればストレスから解放され、残りの人生を自由に謳歌することができます。

今の日本人のほとんどが小さい頃からのお金の教育を受けていません。労働による収入が当たり前だった一方で、最近になり資産形成や資産運用といったお金に働いてもらう財産所得が注目されはじめ、FIREという生き方も一般的に認知されるようになってきました。

FIREを実現するための4つのルート

ではFIREを実現するためには、どのような道があるのでしょうか?そしてどれが一番現実的なのでしょうか?

4つほど見ていきます。

① 大金を手に入れてから切り崩す

これが最も単純ですね。宝くじが5億円当たれば、平均の生涯賃金以上の金額なので、それを切り崩していくだけで普通の生活はできます。

あとは個人で年間収益2000万円くらいの事業を立ち上げれば、おそらく億を超える金額で買ってくれる企業があるかもしれませんので、売却益でFIREが可能です。

でもこれはあまり現実的ではありませんね。宝くじも事業売却も全員ができるわけではありません。

② 生活費の25倍のお金を作る

「4%ルール」はご存知でしょうか?これはアメリカで注目されている考え方ですが、年間支出の25倍の資産を築き、金利4%で運用していけば運用益で生活費をまかなえるという考え方です。

年間支出が250万円であれば、25倍の6250万円
年間支出が300万円であれば、25倍の7500万円

このお金を4%で運用していけば、理論上は生活が可能という計算です。ただしあくまでも理論上です。世界的には金利低下が進んでいるので、注意が必要ですね。

ただし、リスクや金融商品を適切に運用・管理すれば4%という数字も可能ですので、情報収集が肝になってくるでしょう。

③ そもそも生活費がかからない生活に転換する

生活費がかからない生活、それは自給自足です。欧米では大金を稼いでFIREではなく、なるべくお金をかけない生活にシフトしてFIREするという考え方があります。

自給自足、もしくは自給自足に近い生活で年間100万円の生活費だとします。50歳でFIREして100歳まで生きるとなると、単純に5000万円の貯蓄があれば生活できますが、50歳時点で5000万円の貯蓄を用意する必要があります。

50歳で5000万円の貯蓄でいうと、20代前半から5%くらいの利回りで10万円を毎月積み立てていけば、50歳で5000万円の貯蓄はできると思いますが、20代前半で毎月10万円の貯蓄はあまり現実的ではありませんね。中にはできる人もいると思いますが。

それに自給自足に近い生活に慣れていない人は、まず厳しいでしょう。

④ 好きな仕事でFIREする

最後の4つ目は、好きな仕事で一定の収入を得ながらFIREするという方法です。

「え?仕事するの?」と思った方もいると思いますが、そうです。仕事をするんです。ただ、自分が好きな仕事です。

「FIRE=大金でもって仕事をせずに生活する」というイメージもあると思いますが、自分が好きな仕事で生活するのと、好きでもない仕事で生活するのとでは、圧倒的に前者の方が豊かになれるでしょう。

自分が好きなことでお金を稼ぐのは難しいと諦める人も多いですが、一定の貯蓄があれば自分が好きな仕事でFIREすることができます。

自分が好きな仕事で得られる想定年間収入を出してみて、足りない部分を貯蓄でまかなうという考え方ですね。足りない部分が年間100万円だとしたら、2000万円の貯蓄があれば20年は生活できます。

まとめ

そもそも全く仕事をしないFIREは現実的ではありません。10億円の大金を手に入れたとしても、生活レベルは一般常識を超えたレベルに上がりますし、お金を守っていく対策をしないとあっという間に無くなってしまいます。

利息で生活をしているFinancial Freedom(経済的自由)の方も、日々リサーチや情報収集を欠かしませんし別仕事の案件もたくさん来てるはずですから、もはや仕事ですね。

生活できる状態の資産を作り、それとは別で自分の好きな仕事でお金を稼いでいくのが、僕が思う最も現実的なFIREだと思っています。また、

FIREを実現するために最も大事で最も味方に付けなければならないのが、『時間』です。

なるべく早いうちから対策をとっていけば、FIREはかなり現実的な話になってきます。

それでは。

卯木 惟史

卯木 惟史

ファイナンシャルアドバイザー/ 資産形成・運用・保全・継承に関するサポートをしています。

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PROFILE

 

■卯木惟史

■ファイナンシャル・アドバイザー

■ファイナンス教育事業

■HP制作事業

■通信・共済事業

■お寺の19代目・現副住職

 

ど田舎のお寺生まれで今はファイナンシャルアドバイザーとお寺の二足の草鞋。

 

大学を卒業し、飲食業界・不動産業界・ブライダル業界を経て独立。

 

個人向けに資産形成・運用のアドバイザリー業務を行いながら、豊かな未来への架け橋となるようファイナンス教育を行っています。

 

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