物をいくらなら買うか、いくらなら売るかは、企業や人によって様々で異なります。
その中で、相場と言われるように、多くの人の判断がおおよそ一致するところに価格は落ち着いていく傾向があります。
お金の価値は需要と供給によって変わります。
ここでは牛丼並盛り1杯500円を基準にして見てみます。
インフレとは?
物の量(供給)よりも、欲しい人(需要)が多いと物の値段は上がります。秋刀魚の捕獲量が少なかったり農作物が自然災害で量が少なかったりすると値段が上がりますよね。そんなイメージと似てます。
この物の値段が全体的に上がることをインフレ(インフレーション)と呼びます。
需要が多いのに供給量が追いつかないので、その場合、高くても商品は売れるので物価が上昇します。
牛丼を例にすると、極端ですが、1杯500円の並盛り牛丼が1000円に値上がりします。今まで500円で食べれてた牛丼が500円では食べれなくなります。
インフレによる影響
- 物価が上がる
- お金の価値が下がる
- 金利が上がる
- 給料が上がりやすい
日本銀行がインフレ2%を目指しているというニュースは聞いたことがあると思いますが、実はインフレには良いインフレと悪いインフレがあります。
- 良いインフレ
景気が良くて2%のインフレに→給料がアップする→良いインフレ - 悪いインフレ
上に書いたような材料費の値上がりで2%のインフレに→給料はそのまま→悪いインフレ
インフレは物価が上昇してお金の価値が下がることです。今まで1個100円で買えてたリンゴが、200円出さないと買えません。
コロナ渦でのトイレットペーパー不足やマスクが高額で転売されていたこともありましたが、これが悪いインフレです。
マスク転売が悪いインフレの良い例です。
供給より需要が圧倒的に大きくなったので、店舗にマスクを求める人で溢れ、偶然手に入れたマスクを高額で転売しても売れるのです。
過去にもオイルショックが起きた時も、急激に値段が高騰しました。ハイパーインフレが起きてしまったら、100万円でコーヒー1杯分になることもあり得ます。
物価が上がるということはお金の価値も同時に下がるので、インフレは良いことばかりではありません。
デフレとは?
デフレとはデフレーションの略で、インフレとは逆に、物の量が増えすぎたりすると、物を売りさばくためにお店は値段を下げます。
社会全体的に消費が落ち込み、物を売るために値下がりが続くことをデフレと言います。
スーパーなどで夕方くらいになると、売れ残ったお惣菜が安くなるのとイメージは似ています。
牛丼を例にすると、今まで1杯500円だったのが、1杯250円に値下がりします。2杯も食べれますね。
デフレによる影響
- 物価が下がる
- お金の価値が上がる
- 金利が下がる
- 給料が上がりにくい
今まで1杯500円だったのが250円に値下がりしたので、2杯も食べれるからお得!と思うかもしれませんが、そうでもありません。
まず、250円に値段を下げているので、当然売り上げは下がります。もちろん今までの2倍売り上げたらトントンです。
売り上げが下がると会社の業績は悪化しますね。
業績が下がると給料が減ります。ボーナスも出ないか減額されるでしょう。アルバイトであればシフトに入れなくなります。
最悪の場合、会社が倒産したりリストラも実行され失業者になってしまいます。
給料が減っているので、以前の2倍の売り上げを上げることも出来るはずもなく…..
このような事態に陥ると、給料が減っているので消費が少なくなります。
消費が少なくなると、また値下げをせざるを得なくなり、上に書いたようなことがまた起こってしまいます。
こうして負のスパイラルに陥ってしまうデフレとは、実は恐ろしい事態なのです。
インフレとデフレは
私たちの生活と密接に関係している
インフレもデフレも良いことばかりではありません。むしろ怖いことです。
ですが、景気が徐々に上向きになると、緩やかなインフレになります。
景気が良くなると給料も上がり、給料が上がると消費が増えます。消費が増えると物価が上がります。
これを社会全体で2%のインフレを目指しているのが日本です。
しかし、物価が上がっても給料が上がらないと困ってしまいますよね。給料が上がる保証なんてどこにもありません。
ですので2%以上の割合でお金を増やしていく必要があるのです。
でもどうやって増やしていけばいいのか?
これがインフレ対策の資産形成です。
これからの時代、ご自身のマネープランを見直し、お金と経済を把握し、適切な対策を行っていくことが個人個人に求められています。
あとで困らないためにも、しっかり対策をとっていく必要がありますね。
年2%以上でお金を増やす為の方法は?
知っているか知らなないかだけで数千万円の差。
老後2000万円問題は本当?
ここら辺を話している、弊社のマネーセミナーもぜひご活用ください。
それでは。