もうすっかり秋ですね。いかがお過ごしでしょうか。
以前、「資産運用の基本姿勢「長期・積立・分散」という記事を出しました。
文字通り「長期・積立・分散」が資産運用の基本姿勢なんですが、注意することがあります。
それは「長期・積立・分散」の3つはセットではじめて基本姿勢になるということ。どれが欠けてもダメなんですね。
リスクを分散させながら毎月コツコツと20年〜といった長期で資産を形成していく方法は、時間を味方にすることで複利の恩恵を受けられるので、若いときから始めると比較的早い段階でFIREできるのですが、「長期・積立・分散」の3つを押さえてもお金をなくしてしまう方がいます。
その一つのポイントとして「長期」があります。
少し見ていきましょう。
一喜一憂して長期になってない
結論からお伝えすると、短期(10年未満)で売却してしまうとお金を無くしてしまう可能性があります。
コロナ禍で経済が落ち込みましたが、今は回復しつつあります。ドルコスト平均法で毎月積み立てている方は、下がっているときに多くの量を買い込めるので今後の値上がりに期待できますよね。
積立投資は長期が大前提になるので、値動きによって順調に増えるときもあれば、減ってしまうこともあります。
ここで大事になってくるのが、
- 積立は長期が前提
- 長期は途中で売らないことが前提
ということです。
順調に増えている間は、当然保有資産が増えているので、途中で売却すれば時には大金の現金が手に入ります。逆にコロナ禍のように経済の不景気の場合は、保有資産が減ってしまうこともあります。
もちろん不足の事態で貯金では賄えないお金が必要になったときは、売却して現金化するのは良いと思いますが、そういう不足の事態以外で順調に資産が増えてるのに途中で取り崩してしまうと、運用資産が減ってしまうので複利のパフォーマンスが落ちてしまいます。
逆に値下がりで資産が減っているのを目の当たりにして怖くなって途中で売却してしまうのはドルコスト平均法の恩恵を受けることなく、そんなに増えていないか損をしてしまう結果になります。
途中で売却が前提なら積立はやらない方がいい
積立投資は、老後の資産形成など長期にわたって資産を形成するのにとても有効です。
ですが、途中で売却をしてしまうと、前述したようにパフォーマンスが落ちてしまい、下手をすれば大切なお金を失ってしまいかねません。
投資信託の平均保有期間を見てみると、2.5年。証券会社や手数料など様々な要素があると思いますが、これは短すぎますね。驚きです。
購入当初は、「よし!毎月コツコツ長期で積立するぞ!」と意気込んでも、時間が経ちそのときの感情によって途中で売却してしまう方が大勢いらっしゃるのです。
この感情というのがお金に関して厄介な存在なんですね。
積立投資というのは、時間が経つにつれて複利の恩恵が大きくなりますので、老後資金をしっかり作りたい方は、よほどのことがない限り今までと変わらずコツコツ積立を続けていってほしいと思います。
まとめ
積立投資は続けてこそ意味があります。途中で売却してしまうとパフォーマンスが落ち、恩恵を受けられなくなってしまうので、ある意味で「放置」がポイントだと考えています。
「長期・積立・分散」の基本姿勢で始めることは、リスクと負担が少なく資産を形成できるので、本来であればワクワクするはずです。
ですが、そのときの値動きで一喜一憂していては、ワクワクどころか気が気ではない状態になって疲れてしまうので、ドルコスト平均法によって値下がり時は「ラッキー」くらいに思っておいた方がいいかもしれません。
参考になれば幸いです。
それでは。
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